一堂に会し歌三線披露/「さんしんの日」
宮古でも愛好者が演奏会
「さんしんの日」の4日、県内では多くの三線愛好者らが集まり一斉に「かぎやで風」などの演奏を楽しみ三線の魅力を再確認した。宮古島市でも愛好者たちが演奏会を催し、宮古民謡を代表する「とうがにあやぐ」などを演奏した。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きを見せていることから、マスク着用などを徹底した上で多くの愛好者らが参加し、心ゆくまで三線演奏を楽しんだ。
宮古民謡保存協会(砂川次郎会長)は午後2時から、JAおきなわ宮古地区本部で「さんしんの日大演奏会」を行った。新型コロナの感染状況が落ち着いていることからマスク着用と換気を徹底した上で、3年ぶりに会員らが一堂に会した。会員と一般の愛好者約100人が参加し「かぎやで風」など計14曲を演奏し三線の音色と歌声を響かせた。
はじめに砂川会長が「きょうは心待ちにしたさんしんの日。みんなで楽しく弾いていこう」とあいさつした。午後2時の時報に合わせて「かぎやで風」を一斉に演奏。「豊年の歌」「なりやまあやぐ」などを次々と演奏した。
初めて参加したという会員の60代女性(平良)は「最初はドキドキしたが、みんなで一緒に三線の音を合わせて演奏できて良かった。さんしんの日に感謝している。きょうは最後まで楽しみたい」と話した。
宮古民謡協会(渡久山吉彦会長)は荷川取公民館で「さんしんの集い」を行った。同協会や徳八流太鼓保存会の会員ら約50人が参加して「豊年の歌」など計14曲を演奏。三線と太鼓、笛の音、歌声が一体となって会場周辺に響き渡った。
同会では新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえて昨年、一昨年は役員のみで実施し、その様子をインターネットで配信していた。感染状況が落ち着いたことから会員も参加しての開催となった。
集いは、午後6時の時報に合わせて「かぎやで風」を演奏。各教室の発表を挟みながら「とうがにあやぐ」などを次々と披露した。
渡久山会長は「やはり大勢で演奏すると楽しい」とした上で、「コロナで休んでいる生徒が多いので復帰させ、会員を増やしていきたい。この集いを契機に各活動に万全の態勢で取り組み、会の活性化につなげていきたい」と語った。