23年度 一般会計予算案を可決/市議会予算決算委
歳入、市民税(個人法人)が増加/個人は2億円増の21億円
予算決算委員会(下地茜委員長)が7日、市議会全員協議会室で2日目の質疑を行った。市当局が提出した2023年度一般会計予算案の全審査を終え、表決で原案通り可決した。23日の最終本会議で下地委員長が審査結果を報告する。
歳入では個人市民税、法人市民税がともに増加したことを、與那覇勝重総務部長が説明した。個人は前年度比2億1668万円増の21億2379万円、法人は同比4793万円増の3億4539万円となっている。
個人市民税は、給与所得の向上や納税義務者の増加、個人事業者の収入増を主な要因に挙げた。與那覇部長は「納税義務者は20~22年度の間に約1000人増えた」と述べた。
法人市民税は、21~22年に法人数が約150件増加していることを説明した。ホテル業や不動産業、建設業、サービス業を中心に増えており、額を押し上げたという。
2800万円を計上した宮古馬保存会補助金事業では、抜本的な見直しを行って飼育体制を強化する。宮古馬を飼育する市民らには、助成金や奨励金が支給されていたが、餌代としては不十分な状態だった。今回、餌代だけでなく、飼育に係る人件費も計上し、保存会を通じて飼育者に必要な経費が支払われることとなった。
公民館の工事費について友利克生涯学習部長は、久松公民館の空調機器の取り替え、城辺公民館のトイレ拡張、上野公民館のブラインドの取り付けなどを説明した。
電子図書館はふるさと納税を活用し、1000冊を増やす考えだ。昨年12月に3000冊でスタートし、2月末までに2292回の貸し出しがあったことを報告し、今後も電子書籍の普及を目指すことを明らかにした。