マスク着用「客は個人判断」主流/スーパー・金融機関、従業員は着用
市内各企業の反応/ルール緩和
新型コロナウイルス感染症対策としてのマスクの着用が13日から個人の判断に委ねられることに伴い、市内のスーパーやコンビニエンスストアなどでは、来店客への着用を求めないなど対応を見直す動きが広がっている。多くの企業では従業員についてのマスク着用は、感染対策として継続(推奨)する方針を示した。市内の各企業の現状について取材した。
先月10日、政府は新型コロナの基本的対処方針を改定した。この中で、「マスクの着用」の考え方については、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることを基本とすることを明記した。
一方、高齢者等重症化リスクの高い者への感染を防ぐため、マスクの着用が効果的な場面ではマスクの着用を推奨。効果的な場面として具体的には▽医療機関受診時▽高齢者等重症化リスクが高い人が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設等への訪問時▽新型コロナウイルス感染症の流行期に重症化リスクの高い人が混雑した場所に行く時は、感染から自身を守るための着用-などと示した。
「事業者が感染対策上または事業上の理由等により、利用者や従業員にマスクの着用を求めること」は許容される。
政府方針を踏まえて、宮古島市は来庁する市民に対してはマスク着用は求めず、職員に対しては執務室などでは個人の判断とし、窓口で対応する職員については感染防止対策パネルがない場合はマスク着用推奨となるという。
サンエーは基本的に政府や県、各業界団体の指針に基づき実施方針とした上で、「現在(7日時点)は検討中」で今後、決定次第店頭で周知するという。
タウンプラザかねひでの金秀商事は現在検討中としており、こちらも決定次第何らかの形で周知するとみられる。
イオン琉球は客に対しては原則、「着用のお願いをしない」としているが、従業員のマスク着用については13日以降も継続する。ただし、感染拡大時や混雑する場所では店内放送などを通じ着用を依頼する場合もあるとしている。
沖縄ファミリーマートは来店客へは「個人の判断に任せ、マスク着用を求めることはしない」とし、スタッフについては感染リスクの低減のため「マスク着用を推奨」する。
島内の金融機関の対応について、沖縄銀行はまだ最終決定はしていないと前置きした上で、「来行客へは個人の判断でマスク着用をしてもらい、職員は基本的には当面の間マスク着用」との方針を示した。
琉球銀行では来行客へはマスクの着用は求めず、個人の判断に委ねる。窓口で対応する職員は原則マスク着用を当面継続する。
海邦銀行は政府の方針を踏まえて、来行客へはマスクの着用は求めず個人判断に委ねる形になると思うとし、銀行としての対応は「検討中」とだという。