笑顔で学びやに別れ/中学校で卒業式
コロナ禍の3年、心も絆も強く
宮古島市の一部中学校と多良間中学校の卒業式が11日、各学校で行われた。新型コロナウイルス感染症の影響で制約の日々を強いられた今年の卒業生。答辞では、当たり前ではない日常の中で、互いに支え合いながら一生忘れることのない大切な思い出の日々を過ごせたことへの感謝の気持ちが語られると、涙ぐむ卒業生の姿が見られた。12日は8中学校で行われる。
平良中
平良中学校(宮國幸夫校長)では、第71回卒業式が体育館で行われ173人の卒業生に宮国校長から卒業証書が手渡された。
ここ数年は、在校生の参加が無かったが、新型コロナの感染状況も落ち着いていることもあり、2年生が久々に式に参加して卒業生を見送った。
答辞では、卒業生代表の長濱智佳さんが、コロナ禍での学校生活について「何の問題もなく、友人と笑い合えることがどれほど幸せか。安全な環境で安心して勉強できることがどれほどありがたいことなのかを感じることができた」と振り返った。
その上で「決して当たり前とはいえない3年間だったがその分、小さな日常が大きな思い出のアルバムになった。一生忘れることができない日々を過ごせて幸せだった。ありがとう」と、友人、家族、在校生、教諭に感謝した。
宮國校長は「中学校生活は、先の見えない苦しい日々が多かったと思う。苦しんだからこそ、その苦しい思いを理解でき、苦しんでいる他者への思いやりも十分に見せてくれたと思う。後輩たちもそれを受け継いでくれると信じている。平良中で過ごした日々を心の糧にして誇り高く羽ばたいてほしい」と呼び掛けた。
送辞では上原琉暉さんが、卒業生と過ごした日々を振り返りながら、平良中の伝統を受け継ぎ、より良い学校にしていくことに決意を示した。
特別功労賞、成績優秀者賞など各部門を受賞した生徒の中から、他の模範となる生徒に贈られる「しののめ大賞」には、上地那奈さんが選出された。
3カ年皆出席賞は次の皆さん。(敬称略)
狩俣公輔、與那覇颯太、徳嶺太地、粟国嬉楽、狩俣歩佳、砂川響、知念璃空、野津空和、翁長采音、兼島美帆、志賀大和、瑞慶覧凜々華、池村彩未、下地楓、殿村龍太朗。佐和田彬徳、山田一輝、與那覇悠