脱マスク初日は様子見/新型コロナ対策
大多数は従来通り/ルール緩和に戸惑いも
新型コロナウイルス感染症対策でのマスク着用ルールが緩和された13日、マスクをしていない人は見られたものの、市役所や大型スーパー、道行く市民の大多数がマスクを着用していた。着用していた市民からは「個人の判断といってもすぐにマスクを外していいのか戸惑う」との声が聞かれるなど、初日は周囲の対応を見ている状況の市民が多いように見受けられた。
市役所ではマスクを着用していない市民は10人に1人くらいの割合だという。取材時、市役所待合室では午後2時ごろ約20人ほどの市民が手続きを待っていたが、マスクを着用していない人は1人のみだった。また、午後3時ごろに大型スーパーを訪れていた買い物客らもほとんどがマスクを着用していた。
マスク姿で市役所を訪れた会社員の40代の男性は「今までの習慣でマスクを着用している。すぐに(マスクを)外しても何か気まずい。もう少しマスクをしない人が増えたら外せるかな」と話した。
同じくマスク姿でスーパーを訪れていた70代の女性は「高齢で基礎疾患もあり、感染すると大変だからこれからもマスクは着けると思う。最初のころは慣れなかったが、今となってはあって当たり前になった」と語った。
マスクを着用せず店舗を訪れていた30代の男性は「早くマスクをしなくてもいい日を待っていたのでうれしい」と笑顔を見せた。
一方、学校におけるマスク着用の考え方の見直しは13日からではなく、4月1日から適用される。
今後のマスク着用について、厚生労働省では高齢者等重症化リスクの高い人への感染を防ぐため、着用が効果的な場面として▽医療機関受診時▽高齢者等が入院・生活する医療機関や施設などへの訪問時-などは着用を推奨している。