新副市長に嘉数氏を提案/議会事務局に同意案送付
3月定例会最終日に採決へ/座喜味市長
座喜味一幸市長は新年度からの新しい副市長人事について、現職の伊川秀樹副市長が10日付で辞表を提出したことを受け、宮古島市出身で現在は県の知事公室長を務めている嘉数登氏を副市長に選任することに同意を求める追加議案を15日、議会事務局に送付した。市議会への提案、採決は開会中の3月定例会最終日となる23日に行われる見込み。15日の3月定例会一般質問で座喜味市長は、副市長を任期途中で変更させる理由について「公約推進へスピーディーな調整を行うには嘉数氏がさらに良いと考えた」などと前里光健氏の質問への答弁で説明した。
伊川副市長の任期途中というこのタイミングで副市長の交代を行う理由をただした前里氏に対し座喜味市長は「今後さらなる公約推進をしていく中で、スピーディーな調整などを行うためには、これまで県知事公室長をはじめ商工労働部長、企画振興統括官など幅広く活躍してこられ、国や各方面への人脈も多く、知識、経験豊富な嘉数氏が副市長としてさらに良いと考えた」と答弁した。
伊川副市長に対しては「私の公約実現のため精いっぱい尽力をいただいたと感謝している」との考えを示した上で「熟慮に熟慮を重ねた上で、任期途中での交代をお願いしたところ。伊川副市長には理解をいただいた上で同意をいただいた」と語った。
前里氏は今回の副市長交代人事について「使い捨てみたいな話に聞こえる。副市長が変わっても公約実現がスムーズにいくとは思えない。よって次の副市長人事には反対する」との考えを表明した。
座喜味市政は少数与党であることから、新副市長同意案可決のためには中立、野党議員の理解を求める必要がある。