砂川駐在所を長間に統合/宮古島署
4月から県警組織改編で/文書配布し住民理解求める
宮古島警察署が4月をめどに、砂川(うるか)駐在所を長間駐在所に統合する計画を進めていることがこのほど分かった。統合後は長間駐在所が、砂川学区の巡回連絡や事件、事故などの警察業務の対応する予定。宮古島署は「統合については県警の組織改編に伴うもの」としている。今後、砂川駐在所の建物はそのまま残り「砂川警察官詰所」として活用される。
同駐在所がある砂川学区では統合に反対する住民もいる一方、別の住民らは統合を惜しむとともに、これまで地域の防犯の拠点として活躍した同駐在所に感謝の意を込めて、20日に関係者らを招いて「統合記念の集い」を計画している。
県警では日々発生する警察事象に、的確に対応できるよう組織および人員配置の見直しを行うなどの各種施策を推進中。その一環として交番や駐在所について、さまざまな角度から統廃合を含めた検討を行っているという。
砂川駐在所は1966年に初代の下地善栄さんが着任してから現在の大城辰元さん(33代目)まで約57年間にわたり地域の防犯を担ってきた。
同署では同学区の住民に対し、駐在所の統合についての文書を配布。「警察官の配置はなく、警察官が諸届出や防犯などに関する情報提供を受けたり、パトロールの拠点として立ち寄るなどの施設になる」として理解を求めている。
一方、統合する長間駐在所は建物が築41年を経過。老朽化に伴い、建て替えが必要で、建て替え期間中は現在の砂川駐在所を使用するため、2024年4月までは長間駐在所・砂川警察官詰所に警察官が配置される。
管内では、16年4月に西原駐在所が平良交番に統合されたほか、伊良部交番が廃止されている。また、19年4月には福嶺駐在所が福里駐在所に統合された。