指定管理者、応募企業は「非公開」/市、条例基づく判断と説明
野党反発 「オープンにすべき」/市議会一般質問
市議会(上地廣敏議長)3月定例会の一般質問4日目が20日、市議会議場で行われた。新里匠氏が指定管理者に応募した企業の公表を求めたところ、市当局が「非公開である」と回答した。理由についての答弁調整のため、市議会が一時中断。その後、與那覇勝重総務部長が「市情報公開条例に基づいて公開しないと判断した」と説明した。
新里氏は、サシバリンクス伊良部と上野資源リサイクルセンターの応募企業の開示を求めた。当局側の回答が遅れるため、上地議長が約35分間の休憩を取った。
中断後、與那覇部長は「2018年に同様の開示請求があった。公にすることで当該法人の競争地位や、正当な利益を害する可能性があるものと判断して、非開示としている」と述べた。
また、県にはガイドラインが作成されており、非公開としているが、市には同様のガイドラインが作成されていないことも明らかにした。
新里氏は「どうしたら開示できるか」と追及。與那覇部長は「以前の開示請求で非開示としているので、(今後も)出ないということになる」と述べた。
野党議員らはこれに反発。「オープンにすべきだ」「隠す必要がない」などと非公開を疑問視する声が上がった。新里氏は「入札では金額や企業名も公表されるのにおかしいではないか」と強調した。
與那覇部長は「要綱にも公表する、しないという文言もない。今後はガイドラインを作成して対応したい」と語った。
指定管理制度の議案提出が遅いという指摘に対して、座喜味一幸市長は「指定管理で利益が上がるような物件等は市民目線で納得がいく方向で指定管理を進める。モニタリングも含めて課題整理のために時間がかかっている」と説明した。