市長、改めて理解求める 副市長人事/「丁寧な説明なく反省」
議会軽視はないと強調/市議会一般質問
座喜味一幸市長は22日、副市長人事で県知事公室長の嘉数登氏を起用することが報道されたことについて、「丁寧な説明をしなければならないという思いを持っていた。(報道が)出たことで議員にも大変な誤解を与えた。丁寧な説明がなかったことは反省している。公約実現に向けて理解いただきたい」と述べた。粟国恒広氏の一般質問への答弁。
副市長人事について粟国氏は「こういった企画をやるために副市長を代える。そういった説明があって当然。議会を軽視しているのか」と指摘した。
座喜味市長は「人事権は市長にあるという部分もあったかもしれない。議会を追認機関だとは全く思っていない。丁寧な説明がされていないのではという指摘は謙虚に受け止めたい」と述べた。
平良敏夫氏は「公約推進をスピーディーに行うため知識、経験豊富な嘉数氏が副市長として良いと考えた」との市長発言を示し「副市長は能力が足りなかったと言われているも同然だと思う」とし、自身の能力について副市長の見解を求めた。
これに対し伊川秀樹副市長は「主観的なものなのでなかなか難しいが、人はそれなりにこれまでやってきた知識と経験を持っている。能力があるかないかは別として、それに関しては自信を持っている」と答えた。
また、平良氏は法定外目的税について「入島税を航空運賃に上乗せすることで簡単に徴収できる」と検討を求めた。
上地成人観光商工スポーツ部長は「入島税の航空運賃への上乗せについて航空会社の回答は、一つの自治体のためにシステム変更をするのは高額な費用が発生するため現実的ではないとのこと」と説明した。
座喜味市長は「議論が進んでおり宿泊税という方向に動いている。丁寧に取り組み、実施の際にはある程度の納得感を得るために使い方などを明確にしていく必要がある」との考えを示した。