23年度予算や事業計画承認/土地改良区総代会
一般会計は2億9000万円
宮古土地改良区(多良間雅三理事長)の第34回通常総代会が23日、JAおきなわ宮古地区本部で開かれ、提案された2023年度の一般会計予算案、事業計画案などを承認した。一般会計予算は2億9497万円。水利用の付加金についても提案され、従来の10アール当たり年間2000円とすることを承認した。
23年度事業計画では「不安定な国際情勢の影響で肥料価格や飼料価格も大幅に上昇し、農家への深刻な影響が懸念されている」とした上で「電気料金の大幅な値上げ申請がされており、地下ダムからの揚水に掛かる電気料金を一層抑えるために、作物に効果のある水利用の指導と農家の丁寧な水利用が必要となっている」と指摘する。
さらに「昨年の宮古島の降水量は観測史上1位を更新したが、年間水使用量は基本水量を上回る状況。肥培管理の徹底と、作物と土壌状況に合った散水量と散水方法で品質の向上を図っていくことが必要」との認識を示している。
また「近年、施設の老朽化で破損事故が多発し、農家の水利用に支障を来している。管路復旧工事、ほ場内のスプリンクラーと給水栓の補修を実施する」とした。
総代会では多良間理事長があいさつしたほか、県宮古農林水産振興センターの砂川喜信所長らが祝辞を述べた。