中心市街地、活性化へ官民連携調整/商工会議所議員総会
スローガンに「自己変革」/事業計画、予算案を承認
宮古島商工会議所(根路銘康文会頭)の第96回通常議員総会が27日、市内ホテルで行われ、2023年度の事業計画案、収支予算案を全会一致で承認した。根路銘会頭体制となって初の議員総会。スローガンに「新しい時代を見据えた『自己変革』」を掲げ、地元企業の伴走型支援とデジタル化を推進し、幅広いサービスの提供を目指す。
事業計画では「新たな観光戦略・事業戦略の再構築に向け、国・県・市の各種支援施策の効果的な取り組みを強化する。中心市街地の活性化を図るために、官民関係機関と連携調整に取り組む」とした。
重点活動項目としては▽会員企業の交流・サービス事業の推進▽持続的な成長を目指した経営強化▽コロナ収束後の新たな経済振興への取り組み▽販路拡大支援・事業所間の交流促進-などに取り組む。
新たな経済振興については、中心市街地活性化協議会の設立や「宮古島夏まつり」のイベントの企画・運営、キャッシュレス化の推進などを実施する。
販路拡大支援と交流促進では、地元生産者間の育成および連携を目的とした製造業部会の立ち上げ準備を始める。23年度中に課題を拾い上げて方向性を示す方針という。
総会では就業規則・給与規定の一部改正も承認された。日本商工会議所の標準就業規則に沿った内容に変更するため、限定的な就労の申し出や育児休業および育児時間、ハラスメントの禁止などを新設した。
根路銘会頭は「1次産業から3次産業までしっかりと利益を出していただくことが、宮古島にとって良い流れになる。目標を含んだ事業計画と予算を作成したので、皆さんの意見を足していただきたい」と述べた。
新年度予算案は、一般会計が4805万4000円で、前年度比24万8000円減。特別会計は1億3782万6000円で、同比433万円減となった。