市、無電柱化を推進/10年間の計画目標公表
総延長4.2キロ/「防災、良好な景観形成」
市は29日、無電柱化推進計画を公表した。この中で、2023年度から32年度の10年間の計画目標を明記。23年度は北給油所から市役所までの中央縦線約2.1キロの無電柱化に取り組む。無電柱化は「防災機能の向上」「安全で快適な通行空間の確保」「良好な景観形成」を図ることを目的に推進される。
計画では中央縦線のほか、マティダ市民劇場から市公設市場の交差点までのB―26号線(約0.3キロ)、先嶋建設からひらら児童館周辺までの高校東線(約1.8キロ)の事業を実施する内容。総延長は約4.2キロ。4月には中央縦線の無電柱化に向けて実施設計を行う。中央縦線の事業は約7年間を見込んでいる。
市内の無電柱化の現状は国道は約28キロのうち約1.4キロが完了し、約2キロが整備中。県道は約16キロのうち約4.4キロの無電柱化が完了し、約1.9キロが整備中となっている。
市道については約972キロのうち約51キロに電線類があり、約1.1キロの無電柱化が整備されている。このほか、緊急輸送道路の無電柱化を推進しており、市内の第一次緊急輸送道路約9.4キロのうち約3.7キロの無電柱化が完了している。
道路上に設置されている電柱は通行区間を狭めており、歩行者やベビーカー、車いすなどの安全で円滑な通行の妨げとなっているほか、国内外から多くの観光客が訪れるが電柱や電線類は美しい景観を損なう要因ともなっていることから、市では計画的に無電柱化を進めていく方針だ。