安全利用促進の条例施行/水上バイク
乗り入れ禁止区域設定/前浜、渡口の浜
水上バイクなどの危険航行による事故を防止し、遊泳者などの身体、財産の保護を図るための「市水上オートバイ等の安全な利用の促進に関する条例(水上オートバイ条例)」が1日から宮古島市で施行された。海浜を利用する市民からはたびたび水上バイクによる危険な行為が報告されており、市議会でも取り上げられるなど、早急な条例制定が望まれていた。条例は罰則付き。
同様の条例は兵庫県明石市が全国で初めて制定。今回、宮古島市で施行となった条例も同市の条例を参考にしている。対象は水上バイク、モーターボート、ヨット・セールボード、サーフボード、カイトボードなど。
市では2023年4月1日から11月30日までの間、下地与那覇の前浜ビーチと、伊良部島の渡口の浜を「水上オートバイ等事故防止重点区域」に指定し、ブイや監視カメラを設置して、この区域内に水上バイク等を乗り入れることを禁止する。
前浜ビーチは前浜港を挟み東急リゾート側と来間大橋側にかけて全長約2.2キロ、海岸から70~100メートルにかけての区域、渡口の浜は全長400メートル、海岸から約70メートルの範囲を指定する。いずれも約30メートルおきにオレンジ色のブイが設置されている。
罰則は▽指定された当該区域で水上バイク等を使用して、海域等利用者との接近、衝突その他の危険を生じさせる航行をした場合には、6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金▽許可なく当該区域に水上バイク等を乗り入れ、または引き入れる行為をした場合には、20万円以下の罰金となっている。
市では「ルールを守ってマリンレジャーを楽しもう」と呼び掛けている。