22-23年産サトウキビ 長雨影響で品質伸びず
原料4割が13度以下
1万2837㌧減の13万3953㌧/沖糖搬入終了
沖縄製糖は4日、2022-23年産サトウキビ(原料)の搬入を終えた。搬入量は13万3953㌧と前期比1万2837㌧減となった。平均糖度は基準糖度帯に達したが、前期より1・97度低い13・40度。搬入した約4割が基準帯に達しなかった。登熟期の長雨が影響したと考えられている。天候に恵まれ、収穫作業は順調に進んだが操業期間は115日に及んだ。
沖糖は昨年12月15日に今期の原料搬入を始めた。年内は天候が崩れ、ハーベスターが稼働できず、年末になって本格的に動き出した。年明けからは天候に恵まれ順調に稼働。製糖工場の機械調整でのスロー運転や最終盤の天候悪化で搬入終了が4月にずれ込んだ。
搬入量は当初見込みより約2000㌧減になった。若干の干ばつ傾向があり株出しの伸長に影響した。
前期は原料の99%以上が基準糖度帯(13・1~14・3度)に達し豊作だったが、今期は糖度が伸び悩んだ。操業開始直後から低迷し、12度台を推移。結果として基準糖度帯に達しない原料が全体の約4割を占めた。基準帯以上が22・4%、基準帯内が35・9%、基準帯以下が41・6%だった。
仲里典和工場長は「天候に恵まれて収穫作業は計画通りに進んだ。3月末に天候が崩れて休止したが全体的に見るとまずまず。品質については操業開始から糖度が低迷し12度台が続き、累計で2月になってようやく13度になり、3月で14度に達した。登熟期の10月から12月の長雨が影響したと考えられる。前期が良かっただけに農家は期待していたが、少し残念な結果となった。搬入量については、生育期に若干干ばつ傾向があり、株出しの伸長に影響があった」と総括した。