1個100円に長蛇の列/「とうがんの日」キャンペーン
消費拡大へ即売会/2000個2時間で完売
トウガンの魅力を広く市民にアピールし、地産地消と消費拡大を目指した「とうがんの日」キャンペーン(主催・同実行委)が10日、JAファーマーズマーケットあたらす市場で行われた。即売会では1個100円のトウガンを買い求めようと、販売開始前から長蛇の列ができた。用意された約2000個のトウガンは約2時間で完売した。
午前9時から始まった即売会では、通常1㌔180円前後で販売しているトウガンをこの日は1・8㌔以上を1個100円の安価で販売した。
1人2個までという制限もあり、販売開始と同時に会場に訪れた人たちはできるだけ大きく、形の良いものを購入しようと、山積みされたトウガンの中から気に入った商品を買い求めていた。
目当てのトウガン2個を購入した伊良部から訪れた70代の女性は「トウガンに合うのはやっぱりソーキ汁。きょうは購入した半分をソーキ汁にしてみんなで食べたいね」とうれしそうに話した。
このほかも会場ではJA女性部によるトウガン料理や、みゃーくの味加工推進協議会によるトウガンパイなどの販売や、んまがぬ家でトウガンカレーの販売などが行われた。
冬春期のトウガンの収穫は6月いっぱいまで続き、関東、関西方面を中心に全国に出荷されるという。
JAによると出荷計画は700㌧を見込んでいて、平均キロ単価は250~270円で推移し、全体の販売額は1億4000万円を目標にしている。
毎年4月10日は「とうがんの日」として県経済連が1998年に制定。宮古島市は2007年2月にトウガンの拠点産地として県の認定を受け、今では宮古地区出荷野菜の重要品目に位置付けられ、全国でもトップの生産量を誇る産地となっている。