暑く、熱い大会で再会誓う/トライアスロン宮古島大会
「強人」たちが笑顔で帰路
「暑かったけど、楽しかった」「この島の応援は最高」-。16日に新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりに開催された全日本トライアスロン宮古島大会。その熱気が冷めやらぬ17日の宮古空港では、レースを終えたストロングマン(強人)たちが来年も島全体が暑く、熱く燃える宮古島大会での再会を誓って島を離れた。
今大会には全国から1167人がエントリー。今回はバイクで34㌔、ランで12・195㌔の計46・195㌔短縮しての開催となり開会式や閉会式もなかったが、それでも4年ぶりの開催を島全体で盛り上げた。
初めて出場し、総合311位でゴールした坪根織衣さん(32)=東京都は今大会について「ロングディスタンスは初めてだったので長かったし、宮古島はとても暑かった。それでも島の人たちの応援がすごくてうれしかったし、楽しかった」と振り返る。その上で「来年もぜひ出場したい」と2回目の出場に目を輝かせた。
宮古島大会に過去2回出場し、今回はレースの様子を生中継した宮古テレビで解説を担当した高嶺寛己さんも久々の宮古島大会の開催を喜び「長かったコロナ禍の中で、その期間中しっかり鍛錬してきた人たちが結果を出した大会だったと思う」と振り返った。
宮古島大会については「この大会には『全日本』の文字が付く。全国各地から強豪が集まる。そんな大会でアスリートたちが今の力を試すことで、自分の価値をかみしめることことができたと思う」と話した。
今後の宮古島大会に期待することについては「ゴールしたら花かんむりがプレゼントされて、表彰式もあるような華やかな大会に戻ることを願っている。そんな宮古島大会で再度、解説者として参加できればうれしい」と笑顔になった。
空港のロビーには、日焼けした強人たちが「宮古ブルー」の海で泳ぎ、島全体から受けた声援と感動を胸に、笑顔で帰路に就いた。