再開向け職員に技術研修/宮古食肉センター
牛と畜中断で説明会/本島移送「農家負担ない」
宮古食肉センターは19日、JAおきなわ宮古地区本部大ホールで、牛のと畜業務が一時中断している状況について説明会を開いた。生産農家などを対象に経緯や今後の対応、スケジュールを示した。再開に向け職員に技術を習得させているほか、各食肉センターから技術者を招聘(しょうへい)し、と畜処理業務を行うことで調整に入っていることなどを報告した。再開されるまでの期間、沖縄本島に生体を移送し、と畜業務を委託するが、その移送コストについては「生産農家に負担はないという前提で対応している」と話した。
説明会の冒頭、あいさつした同センターの荷川取広明社長は、牛と畜事業で担当者の欠員が生じたことにより業務が一時停止している状況を示した上で「生産者など関係者に多大なる迷惑とご心配を掛けていることについて心よりおわびする」と陳謝した。
以前から課題として抱えていた人材の確保、育成の対応が遅れたことを主な要因として挙げた。
現在は、関係団体などと協議や諸調整などを進めているとし、牛と畜事業の早期再開に向け全力で取り組んでいる状況を話し理解を求めた。
同センターは4月から原則毎週水曜日に県食肉センターに職員を派遣。5月31日までの期間、食肉処理技術知識や生体を活用した実践研修を行う。
職員が食肉処理に必要な技術を習得できるまでの期間、八重山、北部、県の各食肉センターから、と畜業務に精通した職員を招き、宮古でと畜処理業務をできるよう、日程などを調整しているという。