羽田空港発着枠を獲得/SKY下地島路線
25年3月まで運航継続/国交省 コンテスト評価結果発表
国土交通省は21日、羽田空港への就航希望路線の中から、枠獲得に向け行ってきた取り組みについての評価を行い発着枠配分先を決める「羽田発着枠政策コンテスト」の評価結果を発表。スカイマーク(SKY)の羽田-下地島路線が発着枠を獲得した。これにより、これまではコンテストのための「トライアル枠」という形で1日1往復運航していた同路線の2025年3月までの運航継続が認められた。
同コンテストで羽田空港の発着枠獲得が認められたのは、▽鳥取▽石見(島根)▽山形▽大館能代(秋田)▽三沢(青森)▽下地島-の6路線。
3月24日に開催された「羽田発着枠政策コンテストの評価等に関する懇談会」で有識者による評価が行われ、6路線についてそれぞれの取り組みに一定の効果があると認定。これまで「コンテスト枠」または「トライアル枠」として発着枠を認めてきた期間を25年3月29日まで継続することを決めた。
同コンテストへは羽田空港発着枠5枠に対し、7路線が応募。羽田-下地島路線は宮古島市、沖縄県、下地島エアポートマネジメント、スカイマーク(SKY)が共同してコンテストに参加し、枠獲得に向けた取り組みを提案していた。
20年に行われた最初の懇談会評価では、▽1位=鳥取▽2位=石見▽3位=山形▽4位=大館能代▽5位=三沢▽6位=下地島▽7位=佐賀-という結果に。評価結果に基づき上位4位までにはコンテスト枠として各路線に1便ずつを配分。5位と6位については評価の得点差が僅差だったとして両路線に年3月から1年間のトライアル枠を認め、その1年間の実績を基に再評価を行うことが決定。準備等のための暫定運航として20年10月から運航することも認められた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりトライアル期間の旅行需要が激減し、評価が困難な状況になったとして、トライアル期間を1年間延長。そして23年3月でトライアル評価期間が終了。懇談会で有識者による評価が行われた結果、三沢、下地島両方の路線発着枠継続が認められた。
羽田-下地島路線の発着枠獲得に向けては、市と県、宮古島商工会議所、宮古島観光協会、下地島エアポートマネジメントが「下地島空港活性化協議会」を20年8月に発足させ、定期的な会議を開催して同路線の利用状況や、同コンテスト提案項目の進捗(しんちょく)確認などを行ってきた。