市内主要15ホテル 平均稼働率は57.81%
前年度比18・69ポイント増
コロナ前の水準に戻る/宮古観光協まとめ
市内主要ホテルの2022年度平均稼働率は57・81%となり、前年度の39・12%を18・69ポイント上回ったことがこのほど、宮古島観光協会のまとめで分かった。年間平均稼働率が50%を上回るのは、新型コロナウイルスが沖縄で感染拡大する前の19年度以来となる。コロナ感染が収束傾向に入ったことや、政府による旅行需要喚起策「全国旅行支援」が実施されたことなどにより、宮古島を訪れる観光客が増加したことが主な要因と考えられる。
ホテルの稼働率は、宮古島観光協会がリゾートホテルや市街地のホテルなど市内の主なホテル15施設について毎月調査している。
22年度の平均稼働率を月別で見ると、最も高かったのは7月の66・37%。次いで高かったのは10月の65・68%、11月の65・08%、3月の63・89%、2月の61・38%、8月の60・93%で、12カ月のうち6カ月が60%を上回った。
4、6、9、12月の4カ月は50%台、5月と1月は40%台。稼働率が最も低かった月は47・46%の1月となった。
平均稼働率を施設別に見ると、最も高かった施設は79・08%だったリゾートホテル。次いで高かったのは75・08%と70・09%だったいずれも市街地にあるビジネスホテル。以上の3施設は70%台となった。そのほか、60%台が4施設、50%台が2施設、40%台が3施設、30%台が2施設。
1施設は稼働率0%となっているが、これは新型コロナ宿泊療養施設として県が借り上げているため。同施設を除くと、最も低かった施設の稼働率は31・73%だった。
市内主要ホテルの年間平均稼働率は、新型コロナ感染拡大の影響が拡大する前の19年度は50%を上回っていたが、その後、20年度は37・86%、21年度は39・12%と2年連続で30%台に低迷。22年度になり、ようやくコロナ拡大前の水準に戻ったことになる。