奥平乙斗さん優勝/第7回とうがにあやぐ大会
22人が切々と感情込め/準優勝砂川さん、3位川元さん
第7回とうがにあやぐ大会(主催・宮古民謡協会、宮古民謡保存協会、沖縄宮古民謡協会)が23日、市未来創造センター多目的ホールで開かれた。島内外から22人が参加し、宮古民謡の代表曲の一つ「とうがにあやぐ」を三線を奏でながら切々と感情を込めて歌い上げた。審査の結果、優勝は宮古島市出身で沖縄国際大学4年の奥平乙斗さん(21)、準優勝は宮古高校3年の砂川奈々夏さん(17)、3位は千葉県出身で宮古島市在住の川元真衣さん(30)がそれぞれ選ばれた。
最年少は12歳の中学生、最年長は72歳。参加者は「歌詞の意味を理解し、ますます好きになった」という人や、「娘が頑張っているので私も」と子供に影響を受けて出場した女性、「宮古の人たちが大事にしている歌を肌で感じることができた」という本土出身者、「島を離れて宮古民謡の素晴らしさを再発見した」という学生、「最後まで歌いきりたい」と初めて挑戦する人などさまざま。それぞれの思いを胸に、支えてくれた人たちへの感謝を込めながら舞台に立った。
会場を訪れた70代の男性は「どの人が優勝してもいいくらいみんな上手だった。昔の歌い方ではなく、独特の歌い方をしている。それぞれ味があって良い」と感想を話した。
審査は①調弦・ツボ押し②音程・調子③思い入れ(感情、節回し)-で行われた。審査講評で宮古民謡協会の渡久山吉彦会長は、三線の音程や弾く位置のばらつきなどを挙げ「音が雑に聞こえ、練習不足が目立った」と厳しく指摘した上で「もっともっと練習して来年また挑戦してほしい」と奮起を促した。
特別賞の市長賞には狩俣良眞さん、審査員特別賞には仲里奏音さん、宮澤由佳さん、根間玉恵さんがそれぞれ選ばれ表彰された。