増産へ土づくり重要性訴え/「さとうきびの日」
緑肥用ヒマワリの種まく/地区農業振興会
植え付け予定畑で実施
4月の第4日曜日は「さとうきびの日」。宮古地区農業振興会(会長・座喜味一幸市長)は26日、関連行事として伊良部字伊良部のサトウキビの植え付けを予定している川満良彦さんの畑に、緑肥用ヒマワリの種をまき、増産に向けて土づくりの重要性をアピールした。
「さとうきびの日」は糖業振興が狙い。毎年この時期に関連行事を行い、増産の機運を高めている。
宮古地区の行事には、生産者をはじめ県や市、製糖工場、JAなど関係団体かが参加した。
開始式で座喜味会長は「宮古の経済はサトウキビに支えられている。サトウキビが大きく育つためには土づくりが大切。きょうはサトウキビの増産を願って、しっかりヒマワリの種をまこう」と呼び掛けた。
県宮古農林水産振興センターの砂川喜信所長は「サトウキビは、地域経済を支える作物。特に宮古地区のサトウキビは県全体の4割以上を占め、関連産業への波及効果も高い。きょうは土づくりのためにしっかり種をまいて、キビ生産と製糖業の発展につなげていこう」と話した。
この後、伊良部地区さとうきび生産組合の池間藤夫組合長が「土壌は農業生産の基礎であり、土づくりこそが反収(10㌃当たり収量)向上への礎。土づくりへの意識を強く持ち『サトウキビは宮古の宝』を合言葉に生産農家と関係機関が一体となり増産に向け鋭意努力しなければならない。生産量40万㌧の達成に向け共に頑張ることを誓う」などと増産宣言を行った。
開始式を終えると座喜味会長、砂川所長ら参加者が横一列に並んで歩きながら用意した15㌔の種をまき、緑肥の効果と豊作を期待しながら種をまいた。
植えたヒマワリの見頃は7月ごろ。その後、夏植えに向けてすき込む予定。