レンタカー台数が過去最多に/22年度宮古島市
5259台で前年度比1733台増
事業者数は77カ所増の222社に
2023年3月(22年度)末現在、宮古島市内にあるレンタカー事業者数は222カ所、レンタカー車両数は5259台となり、前年同月比で事業者数は77カ所増、車両数は1733台増といずれも約1・5倍に増加し、過去最多となったことがこのほど、沖縄総合事務局のまとめで分かった。宮古島では22年度、レンタカー不足となっていたことから新規参入業者が増加したものと考えられる。
過去10年間の市内でのレンタカー車両数を見ると、13年度の1374台から5年連続で増加を続け、17年度には13年度比で約2倍となる2719台に、18年度には3695台にまで増加。その後、19年度、20年度は微減となったが、21年度には再び増加に転じ、22年度で一気に5259台にまで増加した。
事業者数は13年度からほぼ右肩上がりで増えてきたが、これまでで増加幅が最も大きかったのは前年度比25カ所増となった18年度で、22年度の増加幅は18年度を大きく上回った。
県内他市町村と比較すると、22年度の宮古島市の車両数は、1万1616台だった豊見城市、9762台だった那覇市に次ぐ3番目の多さで、事業者数では243カ所の那覇市に次ぐ2番目の多さとなっている。
222カ所、5259台という数について、市内のレンタカー業者の関係者は「数の多さにびっくりした。増えているとは思っていたが思っていた以上に増えていた」と話す。
増加した要因については「22年度は新型コロナによる行動制限が緩和され観光客が増加し、レンタカー不足が生じたことから、そこに商機がある思って多くの人が参入し、増えたのではないか」とした上で「レンタカー業は届けを出せば誰でも、1台からでもできる事業なので、小規模の事業所が増えたのではないかと思っている。新規参入者は島外の人がほとんどだと思う」との考えを示した。
レンタカー車両数が増えたことに関しては「借りたい人が借りられず困ることがなくなるので、多くなるのは良いこと。ただ事故が増えなければいいなとは思う」と語った。