自転車のヘルメット着用重点に/春の交通安全運動出発式
事故ない島づくりへ決意/車両パレードでアピール
2023年春の全国交通安全運動(11~20日)の宮古地区出発式(主催・市交通安全推進協議会)が10日、市役所で行われた。市や県、宮古島署、宮古島地区交通安全協会など42団体の関係者ら約90人が参加し、子どもをはじめとする歩行者の安全確保など地区内の交通安全に向けて、関係機関と連携した取り組みを誓った。式後は車両6台でパレードを行い、市民らに交通安全をアピールした。
今年の運動スローガンは「なれた街 いつもの道でも みぎひだり」。▽子どもをはじめとする歩行者の安全確保▽横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上▽自転車のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底-が全国重点となっている。
出発式では、初めに交通事故で亡くなった人に1分間の黙とうをささげた。
主催者代表で同協議会長の座喜味一幸市長は、重点3項目の推進を挙げた上で、「引き続き飲酒運転は、絶対しない、させない、許さない環境づくりを各家庭や地域、職場で取り組んでいくことが重要。各関係機関と連携を密に、交通事故のない安全安心な住みよい宮古島づくりにまい進していく」と決意を示した。
激励のあいさつで宮古島署の喜屋武一郎署長は、管内の交通人身事故は今年3月末時点で21件発生し、うち1件は横断歩道を横断中の歩行者が車にはねられる死亡事故で、交差点における安全不確認や一時不停止による出会い頭の事故がほぼ半数だと説明。「運転者一人一人が交通ルールとマナーを常に意識し交通安全に努めることが重要だ」と訴えた。
また飲酒運転で25人が検挙されており、飲酒運転根絶に向けたなお一層の取り組みが急務だと強調した。
宮古地区交通安全協会の友利勝一会長が交通安全宣言を行い、はなぞのこどもえんの年長児26人がよさこいソーラン「やっちょれ」で元気な踊りを披露。「世界中のみなさん交通ルールを守ってね」と呼び掛けた。