「宮古いも」初収穫/サクラファーム
農家65戸、総面積22ヘクタールに
サクラファーム(宮崎県)と契約する農家が栽培しているサツマイモの初めての収穫が10日、城辺保良の畑であった。同社は「宮古いも」としてブランド化し、販路拡大を目指す。現在、島内の農家65戸と契約しており、総面積は22ヘクタールで、さらに拡大していく考え。
同社宮古営業所の久保田敦所長によると、収穫したサツマイモは昨年12月に植え付けた。収穫まで120~150日かかるという。現在は28戸の農家が5ヘクタールに植え付けており、37戸の農家が22へクタールで植え付け準備をしている。品種は「紅はるか」で、無菌のバイオ苗を使っているという。
開始時の収量は10アール当たり2.4~2.8トンを想定しており、農家からの買い上げ価格は22万円程度になるという。5カ月で収穫できることから、年2回の栽培が可能で、サトウキビと比較すると換金性が高い。初収穫には座喜味一幸市長や市職員、多くの栽培農家らが集まった。久保田所長が宮古島での栽培の経緯や土作り、栽培法法、販路などについて説明した。
座喜味市長は「6次産業化が一歩一歩、形になってきた。宮古ではサトウキビ、葉タバコ、畜産も大事な産業。さらにイモも大きな産業に育てていきたい。イモを30億円を超える産業にしていきたい。気候も適しているので、付加価値のある商品にして農家の所得が上がるように市としても頑張っていきたい」と話した。
「宮古いも」は加工品は県外、青果は県内、海外へ出荷されるという。市では集荷、選別、加工までできる大型貯蔵施設の建設を検討している。