地区生産量33万1618㌧/22─23年産サトウキビ
3万㌧減も収量まずまず/宮糖伊良部工場が搬入終了
宮古製糖伊良部工場は15日、2022─23年産サトウキビ(原料)の搬入を終えた。これで地区内4工場が搬入を終え、生産量は豊作だった前期を3万1387㌧下回ったが、33万1618㌧と、まずまずの収量だった。前期の品質は全工場で平均糖度15度超えだったが、今期は沖縄製糖が13・40度とやや低迷、宮糖3工場は14度を超えた。最高は伊良部工場の14・35度だった。
伊良部工場の搬入量は前期比4208㌧減の6万962㌧。平均糖度は前期比0・75度低い14・35度だった。基準糖度帯(13・1~14・3度)内が30%、基準帯以上が48%、基準帯以下が22%だった。
伊良部工場は前期、長雨の影響で収穫作業が進まず搬入終了が7月までずれ込んだ。今期も雨の影響があり、平年より2週間ほど遅れた。操業開始は12月8日だった。
山城尚俊工場長は「3月までは品質がやや低迷したが、以降は持ち直し最終的には14・35度まできたので良かった。前期の操業終了遅れで、株出し栽培に影響が出た。株出し(の茎の長さ)がやや短かったが、収量としては平年並み。来期は株出しの管理作業が早く開始できるので期待できる」と話した。
今期、沖縄製糖は13万3953㌧を搬入。平均糖度は13・40度、全体の4割が基準帯以下だった。宮糖城辺工場は11万5531㌧、伊良部工場は6万962㌧、多良間工場は2万1172㌧を搬入。平均糖度は城辺工場が14・03度、伊良部工場が14・35度、多良間工場が14・34度。3工場とも8割が基準帯内で以下は2割程度だった。