コロナ拡大で面会禁止に/医師ら6人の感染確認
予防対策の実施呼び掛け/宮古病院
宮古病院は25日、院内で医師ら6人の新型コロナウイルス感染が確認されたため、感染拡大防止の観点から入院患者への面会を同日から禁止したと発表した。面会禁止期間は2週間程度を見込んでいるが、感染状況が拡大した場合は期間の延長もあり得るとしている。
県は同日、宮古地域内の感染状況が拡大しているとの判断から医療フェーズをこれまでの「1」から「2」に引き上げた。県では「推奨される場面についてのマスク着用など、基本的な感染対策」の実施を求めている。
宮古病院によると、感染が確認されたのは、医師や看護師、事務職員らで、複数の部署で感染ルートが同一でないためクラスターではないと説明している。
同病院では新型コロナウイルス感染症が、8日から「5類感染症」に移行したことに伴い、入院患者との面会を「禁止」から「制限」に変更していた。
同病院では「コロナ感染がなくなったのではないので、今後も手洗い、うがい、手指消毒など感染予防に留意してほしい」と呼び掛けている。
医療関係の仕事をしていた70代女性は「医療従事者や患者を守るためにも、面会禁止は良いことだと思う。私も公の場に出る時は、マスク着用を心掛けている」と話した。
県はこの日、新型コロナウイルス感染症の発生状況等について発表。それによると県内全域で前週を上回る感染状況が明らかになった。
県は「例年ゴールデンウイーク後には感染拡大傾向となる。県内では前週比で定点当たりの数が1.8倍となっており、感染拡大の傾向にあると捉えている。医療の負荷も高まっていると考えられる。感染者数を注視する必要がある」と話した。