不法投棄対策に「覆面警察隊」/大阪の中学生
宮古のごみ問題で提言/1年かけた探究成果発表
大阪府の追手門学院大手前中学校(濵田賢治校長)の生徒らによる探究成果発表会「エコアイランド宮古島宣言2・1」が6日、市役所で行われた。生徒たちは宮古島のごみ問題などについて、探究成果を堂々と発表。不法投棄対策としては「覆面警察隊」を設置することを提言した。
同校では、「探究」の時間が毎週2時間あり、中学2年の2学期から約1年かけて、市のエコアイランド宮古島宣言2・0を題材に学んでいる。
生徒たちは21グループに分かれて、新たに「エコアイランド宣言2・1」を策定することを想定して、探求してきた。校内でプレゼン大会を開き、投票で選ばれた7グループが学校を代表して発表した。
「学習旅行」には3年生94人が参加し、3泊4日の日程でこの日に来島した。
宮古島のごみ問題をテーマにした班は、島内に不法投棄が多いことを指摘した。対策としては不法投棄専門の覆面警察隊を設置し、取り締まることが有効だと訴えた。
別の班はサンゴを守るためには、知ることと考えるきっかけになることが重要であることを強調。SNS(インターネット交流サイト)を活用して四コマ漫画やダンスを投稿してPRすることを提案した。
宮古島側からは、狩俣中学校の生徒たちが参加。市の概要や魅力、課題について説明し、最後は「タンディガータンディ(ありがとうございます)」と方言で締めくくった。
会場には市エコアイランド推進課や教育委員会などの関係者らが招かれ、生徒たちの発表に耳を傾け、講評を述べた。
大手前中の谷川譲二教頭は「子どもたちが一生懸命に発表するので、忌憚(きたん)のない意見をお願いしたい」とあいさつした。