台風被害支援に意欲/与党県議団
葉タバコなどの状況確認
宮古島市区選出の國仲昌二氏ら与党県議団8人が9日、視察調査で来島し、台風で3億7800万円の被害を受けた葉タバコなどの状況を確認した。國仲氏は葉タバコの現状について「深刻だと受け止めている。昨年も水害で収入が減ったばかり。収入保険があるといっても厳しいのでは。市と相談しながら県議会としてどう支援できるか協議していきたい」と述べた。
この日は、上野のゴーヤー栽培農家から状況を聞き取ったほか、下地高千穂の葉タバコほ場を視察。オクラの被害状況も確認した。石が崩れ、穴が開いたという久松漁港の護岸も確認した。
ゴーヤーの被害について國仲氏は「原油高や肥料高騰など生産コストが上がっている中での台風被害。所得への影響を心配している。県議団としてバックアップを相談したい」と語った。
視察前には、市役所に嘉数登副市長を訪ねて支援に向けた協力を確認した。嘉数副市長は、葉タバコをはじめゴーヤーやトウガンなどの野菜に被害が出ているほか、久松漁港の護岸、佐良浜漁港の浮桟橋への被害も確認されていることを説明した。
その上で「農家の生産意欲の減少につながらないよう、国や県と連携しながら市としてもできることはやっていく」と述べ、県議会の協力も求めた。
与党県議団は、10日は自衛隊施設や下地島空港などを視察する。自衛隊への認識を問われた嘉数副市長は「陸自ヘリの事故は原因が究明されないまま同型機の運用が再開されようとしている。しっかりとした説明がないと市民が不安に思うし、操縦者も安心して乗れないのではないか。PAC3も配備はしたが台風で展開されなかった。いったい何だったのか。きちんと市民に説明してほしい」との考えを示した。