さらに成長させ次世代へ/村制施行110周年で式典
誇りある島へ「未来宣言」/多良間村
【多良間】多良間村の村制施行110周年記念式典が14日、多良間小学校体育館で開かれた。伊良皆光夫村長は、「村をさらに成長させ、次世代に引き継ぐ責任がある」としてこれからの村づくりにまい進していく決意を表明。「未来宣言」として児童生徒が、元気な子どもたちを育む島を実現し、誇りある多良間島にすることなどを誓ったほか、功労表彰などが行われた。(7面に関連)
多良間村は1913(大正2)年2月24日に平良村から分村され、今年で村制施行110年の節目を迎えた。
式典には伊良皆村長や池城三千雄教育長、村議会の福嶺常夫議長をはじめ、玉城デニー知事、座喜味一幸市長、沖縄総合事務局の田中愛智朗局長など多数の関係者が出席した。
伊良皆村長は式辞で「私たちが今の幸せを享受できているのは、先人の汗と涙の苦労の上に成り立っている」と先人たちに謝意と敬意を表し、「私たちが先人から受け継いだように、私たちは輝かしい多良間村をさらに成長させ、次世代に引き継ぐ責任がある」との考えを示し「何事にも果敢に挑戦する強い意志を受け継ぎ、しっかりとこれからの村づくりにまい進していく」と語った。
「未来宣言」では、小学校児童会と中学校生徒会の役員が「伝統ある多良間村の輝かしい未来のために、明るく自然豊かで元気な子どもたちを育む島を実現し、誇りある多良間島にすることを誓います」などと力強く宣言した。
特別表彰として、姉妹市村である岩手県宮古市の山本正徳市長と、多良間島の風水村落景観の研究と日本林業遺産登録に貢献した琉球大学の仲間勇栄名誉教授に感謝状が、議員10年以上の2人と各種委員10年以上の5人、区長6年以上の1人、30年以上の特別永年勤続村退職者、15年以上の永年勤続村職員にそれぞれ自治功労表彰が贈られた。
式典前には、仲間名誉教授による記念講演「蔡温の風水村落と多良間島の抱護・御嶽林」が村コミュニティー施設で行われたほか、農村公園では記念植樹も実施された。