結の橋にプール建設へ/市議会文社委
27年の供用開始目指す/今議会に基本設計費計上
宮古島市立伊良部島小中学校(結の橋学園)のプール建設に向けて、市は開会中の市議会6月定例会に整備事業委託料(基本設計費)として、787万3000円を計上した。16日の文教社会委員会(上里樹委員長)では、当局が2027年の供用開始に向けて作業を進めていくことを説明。同校では19年の開校以来、プールがなく水泳の授業ができなかった。プール建設が具体的に動き出したことを学校関係者も歓迎している。
市教育委員会によると、今後は実施設計に向けて県とのヒアリングや学校側との各種調整などを予定しているという。
今後のスケジュールとしては、24~25年に実施設計、25年以降に工事着工予定で、27年の供用開始を目指している。
建設予定地は、同校体育館と運動場に隣接。設置されるプールは、小学校低学年用の浅いプールと、小学校高学年と中学生が使用する25㍍プール。
小学校高学年用と中学校用では、水深基準が違うことから現在の計画では、中学校の水深で建設を予定し、小学校高学年が活用するときには水深が調整できるシステムの導入を検討している。
このシステムについて、市教委では学校側の意見を聞きながら調整していく予定。
以前、水泳の授業について市民プールなどを活用する計画もあったが、学校とプールがある施設との往復の移動時間を考慮すると、「現実的ではない」との判断になり、校内に建設することとなった。
同校の佐久本聡校長は「プールが設置される計画があることは知っていたが、具体的な中身は知らなかった。他県では、プールの底が上下して水深を調整できるシステムもあるらしい。ようやくプールが校内に設置される道筋ができたというだけでも大歓迎だし、とても楽しみ」と話した。
同校は、19年に島内の4小中学校が統合して、市内初の小中一貫校として開校した。