子牛価格、値やや戻す/6月期肉用牛競り
3万8000円上げ50万円台
2023年6月期肉用牛競りが19日、JAおきなわ宮古家畜市場で行われた。子牛1頭平均価格は前月から3万7960円上げ、50万2267円となり、やや値を戻した。平均キロ単価は1787円で105円の上げとなった。前月、9年ぶりに40万円台と値が大きく崩れていたが、50万円台に回復した。関係者はやや値を戻したことにひとまず安どしている。しかし先行きが見通せないだけに表情はさえなかった。
子牛は321頭が上場され、320頭の取り引きが成立。平均体重は281㌔だった。
1頭平均価格は去勢が前月比1万8067円高の55万2352円、雌は同4万5070円上がって43万933円となった。最高価格は雌の90万9700円だった。
平均キロ単価は去勢が前月比52円高の1908円、雌は同141円高の1602円だった。
成牛を含めた上場頭数は373頭で371頭が取り引きされた。成牛を含めた1頭平均価格は45万9216円。去勢が55万2352円、雌が36万3535円。全体の販売額は1億7036万9100円となった。
生産者の一人は「前月が安すぎた。上がっているが、まだまだ厳しい。系統と増体の良い牛しか高値が付かない。飼料価格高騰で厳しい経営状況が続いている。早く戻ってほしい」と話した。