教育・文化
2023年6月22日(木)8:59
カツオの切り身空舞う/佐良浜漁港
「オオバンマイ」大にぎわい
「こっちに投げてー」「もっとちょうだい」-。佐良浜漁港で旧暦5月4日(ユッカヌヒー)に当たる21日、4年ぶりに「オオバンマイ(大盤振る舞い)」が開催された。
予定より30分早く午前11時30分に始まることが会場で発表されると、今か今と待ち受けていた大勢の市民や観光客らが同漁港の浮桟橋前に一気に集まった。
3隻の漁船の船上から参加者に向け、カツオのぶつ切りが放り投げられると、大きな歓声が広がった。
コロナ禍以前は、900㌔のカツオを準備していたが、今回は4年ぶりということもあり、総重量で1・3㌧のカツオの切り身が大盤振る舞いされた。
伊良部漁業協同組合の伊良波宏紀組合長は「多くの人に久々のオオバンマイを楽しんでもらって、それを魚食普及にもつなげたい」と話した。
参加者は、船首からまかれたぶつ切りを買い物かごや段ボール、ビニール袋などでキャッチした。
子ども3人を含む家族で参加した佐良浜に住む池村翔香さん(25)は「予定していたよりも多くゲットできたので、おばあさんたちにも分けてあげたい」と笑顔になった。