パンプキンホールを文化財に 城辺保良/市、9月の指定目指す
下地茜氏質問に当局答弁/市議会一般質問
城辺保良にあるクバクンダイ鍾乳洞(通称・パンプキンホール)について市が文化財指定に向けて取り組んでいることが26日、分かった。パンプキンホールは、干潮時に入ることができる鍾乳洞。カボチャ型の鍾乳石があることが名前の由来となっている。テレビで紹介され、パワースポットとして観光客の人気を集めている場所だが、鍾乳石が折られる被害も発生している。
パンプキンホールについては地元の保良自治会が市に学術調査を要請しているほか、2021年には保全のため保良環境守る会や宮古島漁業協同組合が立ち入り禁止を要請していた。
市議会一般質問で下地茜氏は市が22年度に調査を実施したことを踏まえて、調査結果と今後の市の対応について質問した。
これに天久珠江生涯学習部長は、パンプキンホールについては今年9月ごろに文化財指定することを目標に取り組んでいることを説明した。
調査については今年1月19日に文化財保護委員と洞窟調査の専門家とともに現地視察を実施したという。天久部長は「現地視察でクバクンダイ鍾乳洞は一般的な鍾乳洞とは構造が大きく異なる特徴を有し、文化材的価値が非常に高いと指摘された」と話した。
今後は文化財指定に向け、審議会に諮問する予定。具体的な時期は未定だが、今年9月ごろを目標に取り組んでいく方針だ。
天久部長によると、現地調査で専門家から寄せられたコメントなどは地元の保良自治会や保良クバクンダイ鍾乳洞保全利用協定締結事業者へ報告する予定という。