まちづくり基本構想を策定/検討委員会
市役所拠点に整備推進/重点に定住向けた環境改善など
市役所を核とした新しいまちづくり検討委員会(委員長・池田孝之琉球大学名誉教授)の第4回委員会が13日、市役所で行われ「市役所周辺まちづくり基本構想」案が事務局から示され、委員の話し合いを経て大筋で決まった。今後はこの回で挙がった意見などを踏まえて文言などを修正し、委員会として座喜味一幸市長に答申する。
基本構想は市の都市計画マスタープランに位置づけられる重点推進プロジェクトの実現を図るためのもの。
策定に向けてワークショップなどが行われたほか、パブリックコメントで広く市民からの意見を募集した。
事務局から示された基本構想案では未来像(キーワード)として「みやこ エコアイランド 交流・チャレンジ」となっており、交流・環境・文化や生活環境、防災、魅力の4項目を掲げ、市役所や公園を拠点とし、子供から高齢者まで多世代間の交流の場となる定住に向けたまちづくりを推進する。
重点事業として▽シビックコアゾーン整備▽魅力ある公園等の公共空間整備▽学び、働き、住み続ける定住に向けたまちづくりに向けた環境改善▽エコアイランド推進▽チャレンジタウン‐を掲げた。
ハード面での取り組みとして効果的・合理的な社会基盤形成のための調査と検討、利害関係者全体の幅広い合意形成と時代要請への順応、適正な財政負担・地域負担を前提とした事業性の確認を踏まえて、「長期的な視点に立って未来の街をつくる『まちづくり』」を目指す。
ソフト面では、市民プロジェクトが四つ提案されている。果樹栽培など自然・環境を通じた交流や、ウオーキングなど運動を通じた健康活動プロジェクト、市役所駐車場や広場を活用したイベントの実施なども盛り込まれた。