交流促進と相互発展祈念/山鹿市(熊本)と友好都市に
座喜味、早田両市長が調印/市、締結12カ所目
宮古島市と教育や産業などさまざまな分野で交流してきた熊本県山鹿市(早田順一市長)が20日、友好都市締結をした。市役所で締結式が行われ、座喜味市長と早田市長がそれぞれ調印、記念品の交換を行ったほか、今後も人や物の活発な交流を行っていくことなどを確認した。宮古島市の姉妹・友好・交流都市は国内外も含めて12カ所となった。
市と山鹿市は2014年に学力向上対策の先進地域である山鹿市から掘田浩一郎教育長を招いて講演会を開催したことをきっかけに、その後も首長や両市の市議、市職員、民間など活発に交流を重ねてきた。
締結後は▽教育▽産業▽観光・文化・スポーツ-の各分野でさらなる交流を促進させるとともに、「山鹿・宮古芸能交流事業(仮)」として互いの文化・芸能について親しむ機会を創出するため、それぞれの芸能団体を両市の文化・芸能イベントへ派遣することなども計画している。
締結式には宮古島市から座喜味市長、上地廣敏議長、大城裕子教育長、交流推進協議会の伊良波宏紀副会長が、山鹿市からは早田市長、服部香代議長、堀田教育長、交流推進協議会の立山和宏会長が出席した。
座喜味市長は「ここ数年は新型コロナウイルス感染症の影響で思うように交流ができなかったが、交流を継続し締結につながった。歴史文化にさまざまな違いがあるが交流は市民にとって良い刺激となる。今回の締結をきっかけに交流が深まり、相互発展につながることを祈念する」と話した。
早田市長は「交流開始から10年の節目を迎える今年、締結できたのも民間における交流の積み重ねがあったから。山のある山鹿市と海がある宮古島市。自然環境は大きく異なるが、観光と一次産業を基盤とする部分は共通している。今後の交流促進とさらなる発展につながることを祈念する」述べた。
このほか、上地、服部両議長もあいさつし、両市のさらなる交流と発展を祈念した。
山鹿市は熊本県の北部に位置しており、05年に1市4町が合併し誕生。23年3月末現在で人口4万9137人となっている。豊かな自然環境の下、良質な温泉や古代から近代にいたる歴史・文化遺産、伝統工芸・芸能、豊富な農林産物に恵まれた町。