結節点機能強化など追加/市総合都市交通検討委
マスタープラン修正点確認/9月に最終案取りまとめへ
「市都市交通マスタープラン」の策定を目指す市総合都市交通検討委員会(委員長・神谷大介琉大准教授)の第2回会合が25日、市役所で開かれた。委員が「交通結節点(乗り換え地点)・サブ拠点の機能強化」の追加など第1回会合後の修正点を確認し意見を交わした。
今後は委員の意見を踏まえて同案を修正、委員の了承を得た上で8月中旬~下旬にパブリックコメントを実施。9月初めに予定する委員会で最終案を取りまとめ9月中の策定を目指す。
会合では、事務局が第1回会合で出た委員の意見などを踏まえた同プラン案の修正点について説明した。
このうち「公共交通ネットワークの構築に関する施策」では、「誰もが利用しやすい交通結節点・サブ拠点の機能強化」を追加。▽旧平良庁舎における交通結節機能の強化▽デジタルサイネージの活用による乗り換えや観光情報の発信▽案内サインの多言語化-などを上げた。
旧市役所平良庁舎の結節機能強化について、委員からは「ただバスが乗り換えられる、シェアサイクルがあるということでなく、そこを目的地化することが重要。例えば民間施設が集まっている空間で休みながら待つことができれば良い。炎天下で30分待つのではなく涼みながら待つ場所があるだけで変わってくる」と具体的なイメージの必要性を強調する意見が出た。
また、「(仮称)市街地循環ループバスの導入検討(社会実験の実施)」を追加した。宮古空港、平良港の玄関口と中心市街地を結び市街地骨格軸の強化を図るとともに、商業施設や病院なども結び観光客、市民の移動利便性の向上を図る。
「都市交通体系の将来像」では、「安全安心な交通環境の構築」の文言を追加。市の将来を担う子どもたちの命を守るため、警察、各小学校、道路管理者などと連携を図りながら通学路等における交通安全対策を引き続き講じるとした。