「状況踏まえた精査必要」/トライ専門委
各専門部が課題共有
第37回全日本トライアスロン宮古島大会の第4回専門委員会(委員長・嘉数登副市長)が27日、市役所大ホールで開かれ、今大会について各専門部が反省と改善、要望などを発表し、次回に向けて課題解消に取り組むことなどを確認した。水泳部からは、「監視体制を整えたが死亡事故が起きてしまった。参加人数の適正規模など、各部の状況を踏まえた上で精査が必要」との声が上がった。
競技総務部からは「(スイムは)今回初めてウエーブスタート(参加者をいくつかのグループに分け,各グループが時間をずらしてスタートする)を実施したが、後半グループに配置された速い選手が前半グループを追い抜いて危険が生じた」と報告した。
また、水泳部は「ウエーブスタートはゼッケン順であったが泳力に差があったため、申告タイム順にするなど改善が必要」と提案した。
自転車部は「走路員配置箇所の見直し、バイクとランが交差するコースは危険性が高い」と指摘した。
マラソン部からは「周回コースだと、誰がゴールする選手なのか2周目に入る選手なのか判断が難しい」との意見が出た。
その他「事故に遭った選手のゼッケン番号やけがの具合など、情報を大会本部とうまく共有できなかった」「ボランティアの確保が困難」などの声が寄せられた。
大会は4年ぶりの開催で、スイム3㌔、バイク123㌔、ラン30㌔の計156㌔で競った。第35回大会はスイム3㌔、バイク157㌔、ラン42・195㌔の計202・195㌔だったが、今回はバイクで34㌔、ランで12・195㌔の計46・195㌔短縮となった。ランは従来の市陸上競技場から城辺保良までを往復するコースから、1周15㌔のコースを2周する形に変更された。
1107人の選手が出場し、1000人(90・3%)が完走を果たした。