最大瞬間風速39㍍/台風6号
4日以降も強風に注意/高齢者が転倒し軽症
大型で非常に強い台風6号は3日、宮古島の北側海上を通過した。宮古島地方気象台によると、宮古島地方は2日午前1時ごろから暴風域に入り、最接近は同日午後8時ごろだった。平良下里では3日午前9時ごろに暴風域を抜けたとみられ、最大瞬間風速は39・0㍍(3日午前6時17分)を観測。市役所1階の避難所には3日午後4時現在で7世帯11人が避難しており、ピーク時は13世帯33人が訪れていた。また、市消防によると2日夜、買い物に行こうとした80代の女性が風にあおられ転倒し軽症を負った。
台風6号は、3日午後3時には宮古島の北北西約230㌔にあって、ゆっくりした速さで西へ進んでいる。中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45㍍、最大瞬間風速は60㍍で中心の東側220㌔以内と西側165㌔以内では風速25㍍以上の暴風。中心の南東側650㌔以内と北西側440㌔以内では風速15㍍以上の強い風が吹いている。
降り始めの7月31日午前零時から、3日午後4時までの総雨量は多い順に▽城辺(新城)344・0㍉▽宮古島(平良下里)329・5㍉▽下地島307㍉▽鏡原294・5㍉▽仲筋(多良間)251・5㍉-となった。
宮古島地方気象台は、1日午後4時3分に暴風警報を発表。市は警報が発表されたことを受け災害警戒本部を設置し、市内7カ所に避難所を開設。伊良部、池間、来間の3大橋は封鎖されており、3日午後3時現在で警報発表から約47時間が経過している。
台風は今後、非常に強い勢力を保ったまま、向きを西から北へ変えながらゆっくり進む見込みで、4日は強い勢力で、沖縄本島の北の海上へ進むと見られている。
宮古島地方気象台は、台風は宮古島地方を通過したが、動きが遅いため4日以降も風速20㍍以上の非常に強い風に十分注意よう呼び掛けている。