食料品の品薄続く/台風6号
ガソリンは給油量制限/生活への影響、長引く恐れ
宮古島地方を暴風域に巻き込んだ台風6号の影響で、市内のスーパーでは生鮮食品の品薄が続き、冷凍食品やインスタント食品を買い込む客の姿が多く見られた。一方、貨物船の入港がストップしているためガソリンスタンドでも給油量を制限する動きがあった。今後も影響は長引く可能性もあり市民生活に響きそうだ。
4日午後、沖縄本島などに再度暴風警報が発表されたため、6日までの貨物船はすでに欠航が決定した。南西海運、琉球海運の貨物船は7月31日を最後に入港できない状態が続いている。南西海運は7日に那覇を出港すれば8日に平良港に入港。琉球海運(4日発表のスケジュール)は8日に那覇を出港し、9日に入港の予定。
4日から通常営業を再開した、サンエー宮古島シティでは市民や観光客など多くの買い物客で混雑した。下地与那覇に住む70代の男性は「停電が復旧したので買い物に来た。肉がなかったから冷凍食品を買った。物流センターが活用されてほしい」と話した。
東京から観光で訪れたという家族は「3、4日と飛行機が欠航したので8日の便で帰る予定。長い休みになったので職場にはたくさんお土産を買っていきます」と笑顔だった。
一方、食品だけでなくガソリンにも影響が出始めている。市内で5カ所のスタンドを運営する宮古給油所グループは4日から営業を再開したものの、現在1台当たりの給油量を4000円分(約20)までと制限している。
燃料を納品しているりゅうせきは「長引く台風の影響で宮古だけでなく先島諸島へ燃料を運べない状況。天候が回復し、波が収まってからの輸送となる。現在は販売店に出荷を制限しているため、販売店も独自でお客さまにお願いしている状況だと思う。車は生活に必要なものだが、皆さんにも協力してほしい」と話した。