定期船が運航再開―大神島/台風影響で1週間ぶり
5日ぶりに停電も復旧/食料品は依然不足
台風6号の接近を受けて7月31日の午後から欠航となっていた大神島と宮古島を結ぶ大神海運の定期船「ウカンかりゆす」が7日、1週間ぶりに運航を再開した。また、2日から島内20世帯の停電が続いていたが、この日の初便で島に訪れた作業員が復旧作業を行い、午前10時ごろまでに電気も復旧。しかし、物資不足は深刻で、島民からは「まだまだ日常に戻るには時間が必要」との声も聞かれた。
この日は通常通り、1日4往復8便を運航。同海運によると電気工事関係者のほかにも数人の観光客が利用した。島のお年寄りの家族らが食料を届けるために乗船したという。
同海運は「観光客の利用など通常に戻るにはこの台風の影響が収まってからになると思う」と話した。
1週間ぶりの運航再開に港の近くで食堂兼民宿「おぷゆう食堂」を営む大浦高儀さんは「こんなに船が来ないのも初めてじゃないかな。停電も長かったし、もう食料もほとんどなくなった」と驚いた様子で話した。
停電については「2日から停電して、ようやくついさっき電気がついた。長かった。冷蔵庫も使えないから傷んだり、腐ったりしてしまう食材から早めに食べてきたので、あとはラーメンや缶詰ぐらいしか残っていない」と苦笑いした。
物資不足の不安については「肉や野菜は不足しているし、宮古島にも台風の影響でしばらくは船が来ないと聞いているので、島に食材が届くのはまだまだ時間がかかると思う。でも、海もあるので魚を捕って食べてしのぐよ」と笑顔になった。