ガソリン 供給量がひっ迫
給油量、さらに制限/ノロノロ台風影響、価格も上昇
宮古島地方や沖縄地方をゆっくりと進んだ台風6号で、平良港にガソリンを運ぶタンカーが入港できず供給量がひっ迫している。先週から各スタンドでは給油量の上限が設けられていたが、今週に入ってからさらに上限が引き下げられている。価格も上昇し、市民生活に影響が出始めている。
島内の各ガソリンスタンドの価格は本紙の取材では、レギュラーガソリンが1㍑当たり186円~200円。また、給油量の制限については当初1台4000円分(約20㍑)までだった店舗が半分の2000円分になるなど深刻さが増している。
島内各スタンドへ燃料を納品しているりゅうせきは「当初の予定よりは前倒しで納品できることになった。しかし船が入港できてもすぐに店舗へ納品できるわけではないので、あと数日はこの状態が続くと思う。来週には安定供給できるよう努めている。価格については台風の影響ではなく、全国的な値上げによるもの」と説明した。
食品などの配達を行っている企業の代表は「今はまだ燃料が足りないということはないが、同じ場所への配達は1日1回までにするなどの対応をとっている。燃料代に関しては上がった分はその分商品にプラスするしかないと思っている」と語った。
30代の主婦は「停電になることも想定し、給油しておいたので足りてはいる。ガソリン価格については高いとは思うが仕方ない。仕事帰りはもう家に帰るだけなので車内のエアコンをつけないで(ガソリンを)節約している」と話した。
平良港には8日、貨物船が8日ぶりに入港し、市内のスーパーやコンビニエンスストアに食料品などが届けられている。