マグロ解体に歓声/パヤオの日まつり大盛況
4年ぶり開催、1000人超来場/佐良浜漁港
「第14回パヤオの日まつり」(主催・宮古地区パヤオ管理運営委員会)が11日、佐良浜漁港内で行われた。毎年恒例だったが新型コロナウイルスの影響で休止しており、4年ぶりの開催。1000人を超える来場者があり大盛況だった。
会場では、マグロの解体ショーやカツオ一本釣り体験、魚のつかみ取り、モズク流しなどのイベントが開催され、訪れた市民や観光客らが祭りを楽しみながら海からもたらされる豊富な資源と保全の大切さを再認識し、大漁を祈願した。
開会セレモニーで同委員会の伊良波宏紀会長(伊良部漁協組合長)は「4年ぶりの開催。パヤオ発祥の地、伊良部漁協としてはこの祭りを開かないと一年が始まらないという思い。伊良部のおいしい魚を来場者の皆さんが県外にもPRしてもらえればありがたい。きょうは大いに楽しんでほしい」と呼び掛けた。
まつりの開会宣言は、マグロの取り上げで行われた。伊良波会長や池間漁協の与那嶺大組合長らが重さ35キロのキハダマグロを掲げると、会場から拍手が起こった。取り上げたマグロの解体ショーには子供から大人までくぎ付け、豪快にさばかれていくマグロに歓声が上がった。
解体されたマグロは早速、刺し身として振る舞われ、長蛇の列ができた。平良から家族6人で訪れた右田秀生さん(39)は「解体ショーが見られて良かった。祭りを楽しみたい」と話し、マグロの刺し身を食べた長女のみどかさん(7)は「おいしい」と笑顔だった。
そのほか、水槽に放たれた魚のつかみ取り、モズク流し、タッチプールなどに子供たちは大はしゃぎだった。カツオの一本釣り体験では、重くてなかなか引き揚げられないカツオに親子で悪戦苦闘する姿も見られた。
パヤオは、カツオやマグロなどの回遊魚が流木などに集まる習性を利用した浮き魚礁。1982年、宮古近海に日本で初めてのパヤオが設置された。