サマーキャンプ開始/長榮大、明学大
島の文化、歴史学ぶ/児童生徒との交流も
長榮大学(台南市)と明治学院大学(本部・東京)は17日から宮古島市で「クロスボーダーサマーキャンプ」をスタートさせた。両大学の学生らが25日まで滞在し、講義や調査・研究、体験学習などに取り組む。島の文化や歴史も学ぶほか、下地島空港などの見学、狩俣の児童や生徒との交流会も予定されている。
長榮大学は台湾南部の台南市にあるキリスト教系の総合大学で、学生数は約1万人。海外に国際協力校があり、沖縄の大学では沖縄キリスト教学院大学と提携している。
市は長榮大学と国際関係を推進することを目的にした覚書を締結している。サマーキャンプは同覚書に沿ったもので、今回で2回目。新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの開催。サマーキャンプには長榮大学から14人が参加している。
市役所で始業式が行われ、長榮大学の邱靖雅学部長は「皆さんと宮古島で会えたことをうれしく思う。コロナの影響で数年来ることができなかったがやっと来れた。日本語、中国語、英語で交流を深めていきたい」とあいさつした。
久貝順一市企画調整部長は「今回は座学とフィールドワークが多く取り入れられていると聞いている。宮古島市が育んできた独自の文化や豊かな自然環境を体験してほしい。この滞在が皆さんのより良い将来につながることを期待している」と述べた。
明治学院大学の竹尾茂樹教授は「コロナを乗り越えてこうして宮古島で再会できた。プログラムが大成功に終わることを願っている」と話した。