7月末交付率は55.4%/マイナカード
前年比22ポイントの大幅増/全国、県平均は下回る
宮古島市の7月末時点でのマイナンバーカード交付枚数は累計で3万808枚で、人口に対する交付枚数率は55.4%となっていて、前年同期実績を22.0ポイント上回る大幅増となっているものの、全国平均と比較すると19.6ポイント、県平均比では6.9ポイント下回っている。宮古島市では申請しながら交付を受けていない人もいることから、担当する市の市民課では、早めの申請と共に早めの受け取りに協力を呼び掛けている。
マイナンバーカードとは、マイナンバー(個人番号)が記載されたプラスチック製のICチップ付きのカード。券面に氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバーと本人の顔写真等が表示される。本人確認のための身分証明書や健康保険証として利用できるほか、e-Tax等の電子証明書を利用した電子申請などにも利用することができる。
総務省のまとめによると、7月末時点での宮古島市でのカード交付状況は、再交付や更新を含むこれまでの累計交付枚数が3万808枚、交付枚数から死亡や有効期限切れなどにより廃止されたカード枚数を除いた保有枚数は2万9637枚。人口に対する交付枚数率は55.4%、保有枚数率は53.3%となっている。
7月末時点での全国平均交付枚数率は75.0%、保有枚数率は71.0%。県平均交付枚数率は62.3%、保有枚数率は58.7%で、47都道府県中、沖縄県が最低となっている。
カード普及率向上のため政府は、最大で2万円分のポイントがもらえる「マイナポイント第2弾」事業を昨年6月から今年2月まで実施。それに合わせ宮古島市でも申請が増加した。第2弾事業終了後もしばらくは申請が多い状況は続き、今年4月には1カ月で1616件の申請があったが、5月には302件にまで減少。その後も6月が195件、7月は172件と減少が続いている。
市民課では、マイナンバーカードをめぐるさまざまなトラブルが報じられるようになったことが減少要因の一つとなっている可能性があるとする一方、生まれたばかりの子どもや寝たきりの高齢者など、証明写真を撮ることが難しく申請することが困難な人を除くと、人口に占める申請者は多いとの認識を示す。
宮古島市の7月末時点での申請率は69.5%で、交付・保有枚数率を上回っている。これは申請をしていながらカードを受け取っていない人がいるためで、その数は1000人を超えるという。
市民課ではカード普及率、交付率を向上させるため、夜間や休日にも受け付けを行っていきたい考えを示す。担当職員は「早めの申請と、早めの受け取りに協力してほしい」と呼び掛ける。