トゥリバー地区に新ホテル/三菱地所、鹿島建設
「キャノピーbyヒルトン」着工/地上12階、310室、26年春開業
「キャノピーbyヒルトン沖縄宮古島リゾート」が、平良港トゥリバー地区で9月1日、着工する。地上12階建て310室を有する大型リゾートホテルは2026年春に開業予定だ。ヒルトン沖縄宮古島リゾートに続く、同地区での2期目のホテル計画。「キャノピーbyヒルトン」ブランドでアジア太平洋地域初のリゾート進出となる。国内外の誘客促進に伴う観光振興および地域の活性化が期待されている。
事業主の三菱地所(本社東京、中島篤社長)、鹿島建設(同、天野裕正社長)、ホテルを運営するヒルトン(本社米国バージニア州、クリストファJ・ナセッタ社長兼最高経営責任者)が28日、報道機関向けに概要などを発表した。前日の27日には建設地で地鎮祭を執り行った。
建設地は伊良部大橋を望める平良久貝のトゥリバー地区で26日にグランドオープンしたヒルトン沖縄宮古島リゾートに隣接する。下地島空港へのアクセスを含めて立地上の優位性を生かせる。
敷地面積は4万5943平方㍍。ホテル棟建築面積は2万2037平方㍍。
また、三菱地所、鹿島建設は同計画で地域の人たちやホテル宿泊者以外の観光客らも広く利用できる「賑わい施設」(地上2階建て、4棟)も建設する予定で、「宮古島市のさらなる魅力発信・向上に貢献していきたい」としている。
着工する「キャノピーbyヒルトン」はヒルトンのライフスタイルブランドで、利用客思考のシンプルなサービス、快適な空間と地元ならではのこだわりのものを提供。現在、世界で約40軒展開し、17の国と地域で30軒以上が開業予定という。
工事着工に当たり、三菱地所は「グループ会社が運営するみやこ下地島空港ターミナルも含め、ホテル・空港両面で市の観光産業および地域経済の活性化に貢献できるよう尽力していく」とのコメントを発表。鹿島建設の塚口孝彦開発事業本部長は「宮古島の美しく豊かな自然環境を最大限に生かし、その魅力を実感していただける空間に仕上げたい」、ヒルトン日本・韓国・ミクロネシア地区のティモシー・ソーパー代表は「開業し国内外から訪れる多くのお客様をお迎えできる日を楽しみにしている」とそれぞれ見解を発表した。