総販売額10億1500万円/葉タバコ
23年産の買い入れ終了/2期連続で厳しい結果
宮古地区(宮古島市、多良間村)の2023年産葉タバコの買い入れ作業が4日、終了した。総重量は前期作と比べ112㌧増の505㌧、総販売額は同比2億1900万円増の10億1500万円(金額はいずれも税込み)だった。10㌃当たりの収量は165㌔、平均キロ単価は1826円(税抜き)、10㌃当たりの代金は30万554円(同)だった。今期は収穫前に台風に見舞われ、長雨の影響を受けた前期同様、厳しい結果となった。
今期の買い入れは8月9日から始まり、週末などを除くと実質13日間の買い入れ作業だった。
台風2号の強風による塩害などで擦れや葉の劣化が急速に進んだ。収穫は台風襲来前に全体の3、4割程度しか終えていなかった。前期も長雨による天候不良で大幅減産を強いられており、2期連続の自然災害に農家は打撃を受けた。農家の一人は「農業は自然相手だから、こういう時もある」と話した。
今期からは新品種「NS1」が導入され、農家らは脇芽が少なく省力化が図られるとしており、品質面では期待されていた。
県たばこ耕作組合によると市の栽培面積は262・7㌶で、内訳は▽平良18㌶(生産農家数5戸)▽城辺78・6㌶(17戸)▽下地70・6㌶(19戸)▽上野77・3㌶(20戸)▽伊良部18・2㌶(5戸)-。多良間村は14・7㌶(7戸)。市の農家数は前期から66戸となり、栽培面積も2年前から100㌶以上減少。生産規模は以前の3分の2まで縮小している。