「健康に働ける職場を」/地区労働衛生大会
大会宣言で達成誓う/来月から週間スタート
全国労働衛生週間に伴う2023年度宮古地区労働衛生大会(主催・県労働基準協会宮古支部など)が7日、市未来創造センター多目的ホールで行われた。参加者たちは、誰もが安心して健康に働ける職場を築くことを誓う大会宣言文を全会一致で採択した。今年の第74回全国労働衛生週間は10月1日にスタート。9月は準備期間となっている。
主催者代表あいさつで労働基準協会宮古支部の渡真利勝支部長は、事業主に労働衛生管理活動の充実を求めながら、労働者にも自主的な心身の管理を呼び掛けた。宮古労働基準監督署の井上茂樹署長も「健康であることは働く上での基本であり、職場一丸となって健康確保対策を進め、安心して健康に働ける職場作りが必要。一人一人が自身の健康管理を見直し、心と体の健康作りに取り組もう」としつつ、定期健康診断における有所見率などを紹介した。
労基署の大久保優駿労働基準監督官が衛生週間の趣旨を説明、特別講話では宮古病院消化器外科の浅野志麻部長が「大腸がんについて」をテーマに講話した。
大会宣言では宮古地区の定期健康診断での有所見率が全国平均を大きく上回っていることを指摘しながら「健康長寿沖縄の復活の鍵は働き盛り世代の健康改善にあり、このような中、労働衛生対策を推進するためには現場の労働者を含むすべての関係者が連携・協力して健康障害の防止、健康診断結果に基づく措置の実施促進などに着実に取り組む必要がある」とした。
10月1日に始まる労働衛生週間は「目指そうよ二刀流 こころとからだの健康職場」をスローガンに、全国各地で労働衛生に関する取り組みが展開される。