4年ぶりに集う笑顔/健康長寿、盛大に祝う
市主催敬老会、3地区で開催
市主催の2023年度敬老会が14日午後、城辺、上野、下地の3地区で開かれた。70歳以上の3238人を盛大に祝い、市の発展に向けて一層の健康長寿に期待を込めた。各敬老会では、主催者を代表して座喜味一幸市長が新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりに開催される市主催敬老会を思う存分楽しむことを呼び掛けたほか、県議の國仲昌二氏、下地康教氏、市議会の上地廣敏議長が来賓あいさつを行った。15日は平良地区、18日は佐良浜、伊良部の両地区でそれぞれ開催される。市全体の70歳以上は1万1446人。
城辺地区
城辺地区の敬老会は、城辺公民館で行われた。70歳以上は1727人で、100歳以上は15人。今年70歳で敬老会入りした高齢者は119人、88歳の米寿を迎えたのは54人となった。
あいさつで座喜味市長は「宮古島が発展してきたのは皆さんの尽力のおかげ。市としても地域でいつまでも元気で安心して暮らせるために頑張りたい」と意気込みを示した。
70歳の新敬老者を代表して、城辺中央クリニック院長の下地晃さんは「城辺に生まれて地域のお年寄りにかわいがってもらって70歳になった。しかし、まだまだ若い。この節目に改めて思うことは、城辺に住んで良かったと思う地域にし、にぎやかにしていくことが大切。私も生涯現役の気持ちを常に持って頑張りたい」と決意を示した。
舞台では、穂花会の神里桐子さんによる「トーガニあやぐ」が披露されたほか、宮古島まもる君とぱんだる50ccによるコント、保育園やこども園の園児による体操や遊戯も披露され、久しぶりに開催される敬老会を盛り上げた。
下地地区
市主催の下地地区敬老会が下地農村環境改善センターで開かれ、70歳以上1001人の長寿を盛大に祝った。同地区の100歳以上は14人、今年は60人が新しく敬老会入りした。
式典では、初めに座喜味市長が式辞を述べ、下地地区と市の発展に尽力してきた高齢者に感謝を込めた。その上で「皆さんが住み慣れた地域で安心して暮らしていくために、市職員一丸となって取り組んでいく。これからも健康に留意し、笑顔で幸多い日々を過ごしてほしい」と呼び掛けた。
敬老会入りした新70歳代表の渡真利朗男さんは「新入で敬老会を迎えられることに感謝したい。下地敬老会の先輩、同窓にとってうれしい一日。ゆっくり茶でも飲みながら楽しもう」とあいさつした。
地元の婦人会やこども園、伝統芸能保存会などが余興を披露し高齢者の長寿を祝った。
上野地区
上野地区の敬老会は上野公民館で開かれた。70歳以上の新敬老者64人を含む510人の健康長寿を願った。会場にはおいしそうな料理が並べられ、上野こども園の園児たちによるお遊戯、民謡ショーなどで盛り上がった。
大城裕子教育長の開会の言葉の後、座喜味市長が式辞を述べた。上地廣敏市議会議長、下地康教、國仲昌二両県議も祝辞で敬老者たちのこれまでの活躍などに感謝するとともに、今後の健康長寿を祈念した。
新敬老者を代表して渡真利健次さんが、新型コロナウイルス感染症で高齢者用ワクチン接種券が届いたことや免許更新時に高齢者講習を受けなければ免許が交付されないといったことを経験し、「高齢者になったんだな」と自覚したことなどを話すと会場からは笑いが起こった。また、「先輩たちはまだまだ若い者には負けないと元気に過ごしている。私たち新敬老者もこれからも皆さんの指導を受けながら、上野地区がさらに活気あふれる地域になるよう一緒に頑張っていきたい」とあいさつした。