ビジネスの力で地域課題解決/「島ぜんぶでうむさんラブ」
「ソーシャルビジネス」学ぶ/WSで先輩起業家ら講話
「沖縄をソーシャルビジネスアイランドに」をコンセプトにした「島ぜんぶでうむさんラブ」(主催・よしもとラフ&ピース、うむさんラボ)キャラバン2023ワークショップ(WS)が16日、平良の学習塾で行われた。参加した市民らは、先輩起業家の講話やアイデア実現に向けたコンセプトづくりなどを通して、社会課題をビジネスの手法で解決する「ソーシャルビジネス」について学んだ。
「うむさんラブ」は沖縄を愛する参加者が貧困や教育、環境など沖縄の社会課題を、ビジネスを通して解決していくことを目指し2021年度に始まった。キャラバンは宮古を皮切りに本島南部・中部・北部、石垣で開催される。
うむさんラボ代表の比屋根隆さんは「地域課題を解決するために、ビジネスの力でしっかり良い稼ぎ方をしながら持続できるようなビジネスモデルを作れるリーダーや起業家がこれからの沖縄にはたくさん必要だ」との認識を示した。
その上で「ビジネスの力で地域の課題を持続的に解決することを目指したいと考える人がこの中から一人でも生まれ、宮古島、沖縄、世界のためにと挑戦する人が増えたらいい。きょうは楽しんで、何かを持ち帰ってほしい」と述べた。
ワークショップでは「ソーシャルビジネスを理解する」「仲間に出会う」「ネクストアクションへ一歩踏み出す」をゴールに設定。「ソーシャルビジネス」「ソーシャルコンセプト」について学んだ後、先輩起業家の話を聞き個々のアイデアを実現するためのソーシャルコンセプトづくりに挑戦した。
ソーシャルビジネスの特徴について、同ラボの辻太一さんは▽社会問題の解決を目的としたビジネス▽寄付金などの外部資金に頼らない▽自社で事業収益を上げる仕組みをつくる-を挙げ、継続的な課題解決を可能にすると説明した。
さらに、うまくいくには革新性が重要だと強調し「今までにない革新的なアイデアが必要。発想を柔軟にしながらいろいろと考えてみてほしい」と呼び掛けた。
先輩起業家としてNEREIS代表理事の井上美香さん、シグマ社長の佐和田はるかさん、島の高等学院学院長の根間玄隆さんがトークセッションを行った。