業者らへ法的対応検討/久松の農道無許可修繕問題
市「弁護士に相談中」/市議会一般質問
開会中の市議会(上地廣敏議長)9月定例会は22日、一般質問の3日目が行われた。台風被害のあった赤浜護岸(久松)の農道を無許可で修繕した業者について、長崎富夫氏は市の対応を質問。石川博幸農林水産部長は「現在弁護士に相談中であり、施工業者および個人に対し、法的な対応も含めて検討中」と答えた。同問題については友利光徳氏も厳正な対処を市に要求した。同日の一般質問には長崎、友利の両氏ほか富浜靖雄、平良和彦、上地堅司の計5氏が登壇した。
赤浜護岸は、今年の5月末に襲来した台風2号の影響で穴が開き、市が農道を通行止めにした。それに対し市議の粟国恒広氏が工事の実施を要望したが、水産庁の災害復旧事業の補助を受けるための災害査定が控えていたため、市は要望を認めなかった。その後、粟国氏の指示で土木業者が無許可で修繕工事を実施した。
長崎氏は「一議員が指示したからといって、市の管理する公共施設を無許可で工事を強行することはあってはならない。この建設業者に正当性はない」と批判した。
石川部長は「従来の農道工事とは違う施工がされており、工事個所の検証も行う。過去に市の許可を得ずに施工した事例は確認できなかった」と述べた。
友利氏は業者に対する処分について質問。與那覇勝重総務部長は「担当部署から報告を受け、審査会を開催することとなるが、現時点では審査会の開催は未定である」と答弁した。
また、友利氏は松原地区の違反農地の問題が7年間進んでいないとして「農業委員会が役目を果たしていない。いつまでにやるのか」と厳しく追及。市農業委員会の芳山辰巳会長は「違反解消に向けて指導等を行っている。関係機関と調整して早めに解消したい」と述べたが、時期の明言は避けた。